三井物産プラスチック株式会社 新卒採用情報サイト

Realize your dreams .

ビジネスストーリー Vol.3

顧客のニーズに応え自由自在にビジネスを広げていく -「滑り」がキーワードになったウィッグ、釣り糸、ベアリング材料への展開-

  • 開発中止になった製品が意外な形で息を吹き返した

顧客のニーズに対応した柔軟な営業活動

丹生は入社以来、中部産業材料ユニット(名古屋市)に所属して営業活動を行ってきた。東京の本店と地方支店では担当の振り分けにやや違いがあり、本店では商材別におおむね部署や担当者が分かれているが、地方店は基本的に販売先の顧客ごと。担当顧客のニーズがあれば、事業本部の垣根を越えて様々な商材を提供する。 また、顧客の求めに応じて手がけ始めた商材で新たな顧客開拓を進めることもあり、販売先と商材を縦や横に自在に結びつけてビジネスを広げていくのが地方支店の営業ならではの醍醐味と言えそうだ。
NIU1つの商材、1つの顧客をきっかけに広がることの多いこうした営業活動には、その時どきで大きな流れのようなものがある。そして最近の丹生の動きを見ると、「滑り」が1つのキーワードになっているようだ。 「今、進んでいる新しいビジネスの1つがウィッグ用の人工毛髪です。あるメーカーから引き合いがあり、人間の毛髪に近い風合いや櫛通り、滑りの良さを実現する製品の開発に取り組んでいます」
丹生の言う製品とは、添加剤の工夫によって潤滑性を高めた合成樹脂製の糸で、染色を施したのちウィッグの1本1本の毛となる。なぜこのような案件が立ち上がったのか、それには前章とも呼ぶべき、長年をかけたまったく別の取り組みがあった。

人工毛髪の原点になった、ベルトコンベアのベルト開発

人工毛髪の前章、それはベルトコンベアのベルトだった。合成樹脂の繊維を編んで作るタイプのもので、ベルト上に載せて運ぶ製品に汚れが移るのを防ぐため「滑り」の良さを目指して開発が進められていた。滑りが良ければベルトへの汚れの付着を抑えることができ、ひいては運搬する製品に汚れが移ることも防げる。
NIUしかし、生産設備に使われるものだけあってとくに高い耐久性が求められ、その評価には時間を要した。着手から7年、8年。結局、その間では目標の品質にまで達することができず、やむなく開発を中止した製品があった。何とそれが、人工毛髪用の材料として息を吹き返したのである。汚れを防ぐための潤滑性が、人工毛髪が求めていた滑りの良さに合致したのだった。
「材料としてはとくに手を加える必要もなく、ほぼそのまま転用できました。ただ、少し前に試験販売を始めてみるとユーザーからいくつかの要望が出てきたので、今はその解決に取り組んでいるところです」
自分の髪の毛でも、冬の乾燥した時季などにブラッシングをしていると毛先がまとまりにくくなって困る人も少なくないだろう。樹脂から作られる人工毛髪もどうしても静電気が起きやすくなるが、その難題を乗り越えてこそ自分たちの存在価値が生まれる。そうした想いで丹生は今、課題解決に取り組んでいる。