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ビジネスストーリー Vol.4

プラスチックの無限の可能性を活かして震災の被害を抑える -集合住宅や病院などの「受水槽」を大規模地震から守る制振装置の開発-

  • 取引先からの依頼を受け受水槽向け制振装置の開発に参画

建物内への水の供給を担う重要設備「受水槽」

2011年に発生した東日本大震災において、建物自体には大きな被害がなかったにもかかわらず、ある付帯設備が損壊したために機能しなくなった集合住宅や病院、公共施設などが数多く見られた。その設備が「受水槽」である。 受水槽は、地上の敷地内や屋上に設置され、上水道から届く水を一旦貯めて建物内の各部屋へ送る。その受水槽に貯められた大量の水が、巨大地震によって大きく揺れ、金属やプラスチックで作られたタンクを破壊してしまったのだった。受水槽が働かなくなれば、水は建物内の各部屋に届かない。それが病院なら、手術や治療ができず人の命に関わることになる。
KAMEDA「地震の影響による受水槽の損壊は、阪神淡路大震災や新潟県中越沖地震でも発生していたのですが、その後の本格的な対策は進んでいませんでした。それが、東日本大震災で多くの被害があったことからあらためて注目を集めたのです。私が担当しているあるメーカーも、数年前からタンク内の水の揺れを抑える"制振装置"の研究開発に取り組んでいたのですが、東日本大震災での被害の大きさから本格的に実用化を目指すことになり、相談が持ちかけられました」

原料の調達から加工までを担う

研究が進んでいた制振装置は、大まかに言えば幅20センチほどのプラスチックのパネルを「8」の字形に組み立て積み重ねたもの。受水槽に浮かべたこの構造体が水の揺れを和らげ、タンクを守る。その顧客のこれまでの製品ラインアップとはかなり毛色の違うものだが、新たなチャレンジとして大学と共同で研究を進めていたのだった。しかし実用化に必要な加工メーカーのあてがなく、以前から付き合いのある亀田に協力を求めたのだった。
KAMEDA「最初に話をもらったのは2013年の春頃です。加工だけでなく原料の調達についても当社が担うことになり、早速、情報収集を始めて、最適な原料メーカーと加工メーカーの選定に取りかかりました」
原料の開発という形での開発案件にはこれまで何度も携わってきた亀田だが、今回のような原料から製品にまで関わる開発プロジェクトは初めての経験だった。担当する範囲が広いぶん、関係者も多くなる。さらに技術振興事業を行う独立行政法人のサポートを受けることが決まり、亀田が担う責任もより重くなった。公的な第三者機関が加わったことで、スケジュールや予算繰りを含めてプロジェクトを目標通り完遂させることが、一層強く求められるようになったのである。