INTERVIEW海外との取り引きが7割を占める部署 自分の足跡を残す仕事がしたい
佐藤 瑠美
(総合職:入社3年目)
お料理に例えれば塩や胡椒のようなもので、樹脂製品を作るときに一振り加えることで様々な機能を付与できるのが添加剤。静電気の発生を抑えたり、燃えにくくしたり、変色を防いだり。私が所属する工業化学品第一ユニットでは、そうした様々な添加剤を取り扱っています。輸出、輸入、三国間取引など、貿易比率が全体の7割を占めるほど多いのがこの部署の特徴で、私は主に難燃性を高める添加剤を担当して韓国、台湾、東南アジアや欧米のお客さまとの取り引きに携わっています。
とくに記憶に残る仕事上の経験を教えてください
入社2年目を迎えたばかりの4月に任された、韓国への出張がとくに記憶に残っています。上司のサポートということではなく、私が中心となり、三井物産の韓国支店の担当者に協力してもらいながらサプライヤーの方たちと一緒に1週間、韓国の顧客12社を訪問してきました。
初めての経験なので誰に何をお願いしたら良いのかもわからず、上司や先輩に聞きながら事前の準備を進めました。現地に着いてからも、私がアテンド役なので常に緊張しているような状態。訪問先は国際的な大企業から中小企業まで様々でしたが、入社2年目の自分が顧客企業の社長や重役の方などとの会談に加わり、対等の立場で話ができたのは貴重な経験になりました。また、こうした早いタイミングで海外のお客さまの実情を知ることができたことは、その後の仕事にも活きています。
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三井物産プラスチックを志望した
理由は?アメリカで生まれ、その後、小学校2年の終わりまでイギリスで暮らしていました。そのような経験もあり、海外と関わる仕事に就くのは最初からの希望でした。就職活動では、当初は色々な業界の会社を回っていたのですが、やはり商社が最もグローバルに仕事ができそうだと考え、後半は商社に絞って活動しました。そうした中で三井物産プラスチックに興味を持ったのは、プラスチックに特化した会社なので、専門性が磨けるだろうということでした。加えて、面接などでお会いした社員の方たちの印象がとても良く、ここで働きたいという思いが強くなりました。
日々の仕事で心がけていることは
期待通りに海外とやり取りする機会は多く、入社2年目の韓国出張のあとも、月に1回、多いときは月2回韓国、台湾に訪問しております。そしてアメリカ・ヨーロッパへの出張機会もあります。海外とのやり取りは、どうしてもメール連絡が中心になりがちですが、なるべく電話で直接話すよう心がけています。配属されてしばらくは本当にメールばかりだったのですが、あるとき先輩から「佐藤、電話しなさい」と言われてしまって——。それで電話をしてみると、直接話すことで色々な情報が得られることに気付きました。声や話し方から人柄が想像できれば、メールを打つときの気持ちまで変わってきます。 また、日々の仕事では色々な依頼が舞い込んでくるので、優先順位をつけながら対応していくことが欠かせません。海外が相手なら時差も考慮する必要があり、ニューヨークは今は夜中なので後回しにして、韓国のお客さまへの対応から済ませよう、といった形で仕事を進めています。
三井物産プラスチックで働く魅力は?
若手にも仕事を任せてもらえる文化があり、真剣に仕事をしていれば上司や先輩が親身に相談に乗ってくれるのはこの会社の魅力だと感じます。また、新たな商品や市場に進出する際の機動力の高さも魅力の一つ。こうした風土があるからこそ、主体的に動いてビジネスを広げるやりがいも生まれるのだと思います。
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今後の目標を教えてください
新しい商材で、私が担当を離れても後々まで続くような取り引きをぜひ生み出したいですね。実は今、難燃性と潤滑性を併せ持つ電線被覆材向けの添加剤を担当しているのですが、これは最近、私たちが新たに扱い始めた商材です。韓国では2003年に地下鉄で大きな火災事故があり、燃えたプラスチックから発生した有毒ガスが被害を大きくしました。その後、電気ケーブルにも燃えにくく有毒ガスを発生しないものが求められるようになり、この製品もその1つ。さらに被覆材の樹脂に滑りの良さを持たせたことで、傷がつきにくくなっています。
まさに将来までをとらえた製品なので、韓国での販売を広げることができれば、目標に一歩近づけるのではと思っております。