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- 2025.05.12
- ニュースリリース
水素輸送トレーラの大容量化および低コスト化実現を目指し、規制・基準適正化に向けた研究開発プロジェクトが採択されました
日本エア・リキード合同会社(本社:東京都港区、社長兼CEO:牧原康二)、川崎重工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:橋本康彦)、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会(所在地:東京都千代田区、代表理事:牧野明次、内山田竹志、國部毅)、三井物産プラスチック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤達充)(以下総称して「実施者」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)より「水素輸送トレーラの大容量化・低コスト化実現のための規制・基準適正化に向けた研究開発」(以下、「本研究開発」)の実施予定先に採択されました。本研究開発はNEDOが公募した「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/需要地水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」の委託事業として採択されたもので、事業期間は3年間を予定しています。
本研究開発に先立ち実施者は、2023年度NEDO調査事業「水素輸送トレーラーの大容量化・低コスト化実現のための技術開発と規制・基準適正化に関する調査」を実施し、欧州調査と国内モデルトレーラの概念設計を行ったうえで、今後必要となる規制・基準の見直し内容とその見直しプロセス、ならびに安全立証方法等について報告を行いました。
本研究開発プロジェクトは、2023度調査の成果に基づいて、我が国における大容量・低コストの高効率圧縮水素トレーラに関する規制・基準の整備に資する提案を行います。事前評価や省令改正等に必要となる実績や科学的データを取得するため、本邦初となるタイプ4複合容器MEGC【Multi Element Gas Container】トレーラの実証試験を含む安全性の検証を実施します。更には、欧州の規制・基準を参照し、そこから得られる科学的データを活用してプロジェクトの合理性・効率性向上を図ります。
本研究開発では実施者に加え、三井物産株式会社が「協力会社」として、欧州における認証試験データおよび製品情報等の科学的データの収集を担当し、本研究開発の推進に協力します。
参考情報
2024年度第2回「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」に係る実施体制の決定について
https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00075.html
お問合せ
- 日本エア・リキード合同会社 広報本部
ww-aljcommunications@airliquide.com
03-6414-6728 - 川崎重工業株式会社コーポレートコミュニケーション総括部PR部
sh.kawasaki-press@global.kawasaki.com - 一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会事務局
contact@jh2a.jp - 三井物産プラスチック株式会社モビリティ&インフラソリューション事業部 新エネルギーソリューショングループ
https://www.mitsui-plastics.com/contact/
03-6328-5000
エア・リキードについて
産業と健康に技術とサービスで貢献するガス事業の世界的リーダーとして、エア・リキードは全世界60カ国で66,500人の従業員を擁し、400万以上のお客様と患者の皆様にサービスを提供しています。酸素、窒素、水素などは、生命、物質、エネルギーに欠かせない必要不可欠な小分子であり、エア・リキードの科学領域を具現化するものとして、1902年の創業以来、当社の研究領域と事業活動の中心活動の核となってきました。
エア・リキードは、未来に備えつつ今日アクションをとることを戦略の中心に据えています。戦略プラン「ADVANCE」により、財務的業績目標と財務を超えた取り組みを組み合わせた包括的なパフォーマンスを目指します。新しい市場をとらえ、柔軟さと強さを兼ね備えたビジネスモデル、技術知見に立脚したイノベーション力を生かしてまいります。エア・リキードは気候とエネルギー転換、とりわけ水素エネルギーに寄与するソリューションを開発し、医療、デジタル、ハイテク分野に注力してまいります。
2024年の売上高は270億ユーロを超えました。エア・リキードは、ユーロネクスト・パリ(A部)に上場されており、CAC40ならびにCAC40 ESG、EURO STOXX 50、FTSE4Good、FTSE4Good Indexの構成銘柄です。
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川崎重工業株式会社について
川崎重工は船舶・鉄道車両・航空機・モーターサイクル・ガスタービン・ガスエンジン・産業プラント・油圧機器・ロボットなどの多彩な事業を展開する総合エンジニアリングメーカーです。
川崎重工は、国内外の100に及ぶ関連企業とともに”技術の企業集団”川崎重工グループを形成しています。技術の歴史は100年を越え、磨きあげてきた先端技術をもって新たな価値を創造し、社会の発展に貢献するという理念のもと、陸・海・空はもとより、遥かな宇宙から深海にまで、多彩な製品を送り出しています。
また、2030年に目指す将来像として、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを~Trustworthy Solutions for the Future~」を制定しました。当社グループは、今後注力するフィールドを「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」とし、より成長できる事業体制への変革を目指しています。
一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会について
一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)は、「水素で創る豊かな地球」という理念のもと、変幻自在で自然に優しい水素の力を世界に届けることを目指して活動する協議会です。2020年に88社により任意団体として設立され、2022年には現在の一般社団法人として正式に発足いたしました。以来、国民、政府・自治体、産業界が一体となり、次世代に希望をつなぐ水素社会
の構築に取り組んでおります。
これまで官民を挙げて、水素に関する研究開発や実証が長年進められてきましたが、社会実装に向けたインフラ整備や供給コストの課題など、依然として多くの課題が残されております。JH2Aは、現在482社・団体(2025年4月1日現在)の会員とともに、水素の社会実装の早期実現を目指して、活動してまいります。
三井物産プラスチック株式会社について
三井物産プラスチックは、各種合成樹脂原料および製品販売から化学薬品原料、各種機能フィルム、電子機器関連部材等まで多岐にわたる化学品を取り扱う専門商社です。自動車・食品包材・住宅建材・先端エレクトロニクスなど様々な分野における産業的課題への解決策を提案し、新たな価値の創造に向け、三井物産グループの国内外の広範なネットワークを活かしたグローバルな事業を展開しております。次世代の水素社会の実現に向け、「燃料電池」また「それに関連する素材・部品」等の開発・販売に長年取り組んでおり、今後も関連事業を積極的に推進していきます。
https://www.mitsui-plastics.com