エネルギー効率の高さが違う。
カーボンニュートラル実現の鍵を握る
CO2分離回収装置
地球温暖化対策がますます重要視される今、産業界でもカーボンニュートラルへの取り組みが課題となっています。そのような中、多くの企業や自治体から注目を集めているのが株式会社JCCLの小型CO2分離回収装置です。その特長や導入メリットをご紹介します。

こんなお悩みはありませんか?
- CO2削減は
やりつくした
さらにできること
はない? - 話題のCO2回収
装置に興味あり
まずは小型の機械で
試したい - CO2削減の性能を
見える化したい
安定的に評価できる
装置は? - 課題はエネルギー
効率にあり
低エネルギーで
CO2回収を
そんなお悩みを抱える皆さまへ、
三井物産プラスチックからの
ご提案です。

BENEFIT
九州大学発!
驚きのアイデアと開発力で
CO2分離回収装置の
デファクトスタンダードへ
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進まない脱炭素化に向けての
取り組みカーボンニュートラルは喫緊の課題
世界各国がカーボンニュートラルを目指す一方、化石燃料依存の脱却は遅れ、CO2排出削減目標の達成が危ぶまれています。また、CO2回収・活用の分野では技術力やコストなどが課題に。政策やインフラ整備の遅れも影響し、持続可能な低炭素経済への移行は、思うように進んでいないのが実情です。
企業の取り組みが遅れる理由
CO2回収や再生可能エネルギー導入など、カーボンニュートラルへの取り組みには莫大な投資が必要で、短期的な利益を優先する企業にとって負担は膨大です。また、CO2削減の市場インセンティブはまだ弱く、実施するメリットも見えにくいため、対応が後回しになっているのです。
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エネルギー効率の高さが
違いを生むこれまでの二酸化炭素回収装置は
エネルギー効率が課題従来のCO2回収装置は、化学吸収法(アミン溶液)を採用しており、回収に120℃程度の高温が必要となることもあるため、大量の熱エネルギーを消費します。また、設備が大型で設置が難しく、運用・維持管理の手間がかかるのもネックに。多くの企業で低エネルギー・低コストでのCO2回収ニーズが高まっています。
約50℃の低温でCO2回収。
常識を覆すJCCLの独自技術そこで注目されているのが、JCCLが開発した減圧蒸気を活用した特許技術。50℃ほどの低温で高効率なCO2回収を可能にする独自技術で、減圧状態で水蒸気を供給し、固体吸収剤が吸収したCO2を効率的に分離します。従来の4分の1程度のコストで、排ガスから97%以上の濃度のCO2を取り出すことを可能にした、革新的な技術なのです。
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多様な排出源に対応可能
あらゆる排ガスに対応する柔軟なCO2回収技術
JCCLのCO2分離回収装置は、圧力・水蒸気量・温湿度を自由に調整できるため、さまざまな条件でCO2の回収性能をテストできます。例えば、工場の排ガスや室内空気を再現し、それぞれに最適な回収方法を探ることが可能に。これにより、どの環境でも効率よくCO2を分離・回収できる最適な条件を見つけることができるのです。
大型化が進行中。回収コストの低減も
現行の装置では1日約2kgのCO2回収が上限ですが、市場のニーズに応えるべく、1日30kgの回収装置は開発完了し、さらに1日300kgの装置を開発中。高性能・低コストな回収を実現する吸収剤の製造プロセスを確立し、1日10t以上のCO2を回収できる大型機の開発を目指しています。

日本発のCO2回収・再資源化技術を世界へ。
九州大学発のスタートアップ 株式会社 JCCL
JCCLは、低コスト・高性能な最先端のCO2分離回収・再資源化技術で、持続可能なカーボンニュートラル社会実現を目指す、九州大学発のスタートアップ企業です。CO2回収が大きな社会課題であると感じるお客様のニーズやフェーズに合わせて、コンサルティングから試験受託、装置導入まで、トータルソリューションを提供しています。

製品紹介
01減圧蒸気スイング型
CO2分離回収装置
VPSA1

調湿されたCO2含有ガスを固体吸収剤に供給してCO2を吸収させ、相対湿度が自動制御された減圧蒸気を定量供給することで1日2kg程度のCO2を97%以上に濃縮して回収できる装置です。
各社で開発した吸収剤の性能評価や、小規模・低コストなCO2回収装置設計に活用可能です。
◎装置の特長
- 独自の仕組みで蒸気の圧力と湿度を調整し、吸収材に熱を与えることで、CO2を効率よく回収
- 高温の蒸気を必要としないため、低エネルギーでのCO2回収を実現
- CO2吸収時に乾燥工程が不要のため、乾燥にかかるエネルギーも抑制
- 温度・CO2濃度・湿度を自由に設定でき、さまざまな環境に適した回収条件を試せる
- 回収したCO2の量や濃度を自動で記録し、どれだけ回収できたかを正確に測定
- CO2濃度計の自動校正機能と装置の自動制御により、長時間の運転が可能
- 低エネルギーで運転できるため、ランニングコストを抑制
- 装置のサイズは幅4m×高さ2m×奥行1m程度と小型のため、設置しやすい
◎装置仕様
- 供給ガス量:最大20SLM
- 操作温度:40℃~60℃
- 供給ガスCO2濃度:1-40%(1%以下は応相談)
- 供給ガス圧力:大気圧
- 回収時水蒸気供給量:0~5SLM
- 回収時制御可能圧力:7kPa – 20kPa(相対湿度を指定)
- CO2濃度計測:NDIR式
- 供給ガス量制御:質量流量計測方式
- 回収ガス量計測:体積流量計測方式
- 給排水装置:ペリスタポンプ
- 減圧蒸気供給:減圧ボイラ方式
- 運転方式:自動校正・自動制御による連続運転
実証実験
九州大学における実証試験において
その実力と耐久性の高さを証明


- 施設園芸用のCO2施用装置として、VPSA1の有効性を実証
- 灯油燃焼後排ガスからCO2を回収しビニールハウスに施用
- IoT機器(UECS)と連動、4年間(2019〜2022年)の耐久試験済み
02
減圧蒸気スイープ型
膜分離性能評価装置
VSS1

調湿されたCO2含有ガスをCO2分離膜に流し、透過側を減圧、蒸気供給することで膜の性能を評価する装置で、DACや排ガスからのCO2回収のために各社で開発した分離膜の性能評価やCO2回収装置の設計に活用可能です。
また、透過側に流す減圧蒸気の供給量や相対湿度を自動制御し、濃度13%のCO2を97%以上に濃縮可能です。
◎装置の特長
- 独自の制御システムにより、透過側の湿度・圧力・水蒸気供給量を自由に設定でき、CO2分離の性能評価や最適な分離条件の実験が可能
- 供給ガスの温度・湿度・濃度を調整可能で、排ガスや空気などを模擬したガスを使い、最適な分離条件を検討できる
- 供給側と透過側のガス量、CO2濃度、温湿度、圧力を計測・記録し、詳細なデータを取得可能
- 結露防止機能を搭載し、水蒸気供給実験時の結露を防ぐだけでなく、万が一発生しても装置を止めずに排水が可能
- CO2濃度計の自動校正と装置の自動制御システムを搭載し、長時間の耐久試験や実証試験が可能
- 装置のサイズは幅4m×高さ2m×奥行1m程度と小型のため、設置しやすい


◎装置仕様
- 供給ガス量:最大20SLM
- 操作温度:40℃~60℃
- 供給ガスCO2濃度:400ppm-50%
- 供給ガス圧力:大気圧
- 透過側水蒸気供給量:0~5SLM
- 透過側制御可能圧力:7kPa – 20kPa(相対湿度を指定)
- CO2濃度計測:NDIR式
- 供給ガス量制御:質量流量計測方式
- 回収ガス量計測:体積流量計測方式
- 給排水装置:ペリスタポンプ
- 減圧蒸気供給:減圧ボイラ方式
- 運転方式:自動校正・自動制御による連続運転
エネルギー効率の高さをデータで証明。
JCCL 技術資料を限定公開
USE CASE
研究が加速!
CO2の再利用法はますます広がる
CO2再資源化の一例
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化学品
CO2を原料として、プラスチックや生分解性樹脂、接着剤、合成繊維などを製造する取り組みが進んでいます。
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燃料
CO2とH2を反応させ、CH4(メタン)を合成・製造(メタネーション)し、家庭用都市ガスとして利用する実証実験が進行中です。
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鉱物
コンクリートの原料などとして活用し、CO2をコンクリート中に閉じこめるなど。
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直接利用(農業)
CO2をビニールハウス内の植物に施用することで、光合成を促し、生育促進に活用するなど。
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直接利用(炭酸飲料、溶接等)
CO2を炭酸飲料の原料や、工場の溶接用途などに活用するなど。
SOLUTION
課題を抱えるお客様へ
JCCLはこんな要望にもお応えします
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01
NDA等
- 技術紹介・ヒアリング・意見交換等の商談
- NDA締結
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02
PoC
- 現地調査
- 分離材の模擬ガス評価試験
- CO2発生源の調査・分析
- CO2利用方法の調査・分析
- 簡易シミュレーション
- 簡易耐久試験
- 利用技術の検討
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03
実証
- 実証装置の設計・製作・提供
- 材料等の製作・提供
- 実証試験・性能評価・解析
- ライセンス契約
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04
実機導入
- 実機基本&詳細設計
- プロセスシミュレーション
- 実機製作・試運転
- ライセンス契約
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05
実機運転
- 材料・モジュール供給
- ライセンス契約
ご相談・お問い合わせは
JCCL製品の販売・
マーケテイングパートナー
三井物産プラスチックまで
ADVANTAGE
三井物産プラスチックが選ばれる
3つの理由
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素材を知り尽くしたプロ集団
私たち三井物産プラスチックの取り扱いアイテム数は3,000種類以上。合成樹脂(プラスチック)や化学品、機械などをグローバルに扱う化学品専門商社として、そしてあらゆる素材を知り尽くしたプロ集団として、さまざまな分野における産業的課題の解決策を提案しています。
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三井物産グループのネットワーク
化学品専門商社としての技術力とノウハウを結集し、三井物産株式会社が持つ総合力もフルに活用。お客様の多様化するニーズにお応えするべく、世界中に展開している100を超える海外拠点と一体となって事業を展開しています。
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5,000社を超える取引パートナー
国内外含め、取引先は5,000社以上。国内産の樹脂材料は、そのほとんどを三井物産プラスチックで調達可能です。ビジネス課題を解決する新しい素材のほか、ニーズに合った樹脂、塗料、加工パートナーをご提案します。